一番シンプルな方法は、請求書ＰＤＦファイルをメールに添付して送信するという形式のものです。ただこれでは、送る側は１００件得意先がある場合、１件ずつ１００件送信しなければならないという大変な作業が待っています。添付ファイルが１件ずつ異なる場合、一括して自動送信できません。受ける側も添付ファイルを開いて作業するので、意外と面倒くさいところがあります。
それでは、インターネットにしたらどうでしょうか。ＵＲＬを貼り付けた請求案内メールを一括で送信します。ＵＲＬをクリックすると、その得意先の請求画面が下記サンプルのように表示されます。直感的で簡単という印象を与えます。印刷・保存も簡単にできます。請求書は最大で１年分見られます。更にもう一つのメリットは、税務署対策です。どこの得意先のいつの請求書でも簡単に探し出すことができます。

メリット
簡単、手軽、楽
１年間の請求書
税務署対策

請求サイトをマイクロソフトのAzure（アジュール）クラウドに構築するには費用がかかります。マイクロソフトからその分の費用を毎月請求されます。また、請求書郵送時コストは下記のようになります。
８４円切手＋社名印刷した長形３号封筒１５円＋請求書用紙０.５円＝９９.５円です。それプラス封筒詰め人件費を加算すると、軽く１００円を突破します。
１ヶ月５０件請求書を郵送する場合は５，０００円、１ヶ月１００件請求書を郵送する場合は１０，０００円のコストがかかる計算になります。
一方、それを請求サイトに切り替えた場合のコストは、現在円相場の動向を見極め中で、価格設定がまだ確立しておりません。もうしばらくお待ちください。

請求書をインターネットで表示するには、以下の操作手順で行います。
一般的には、②のアップロードと③の請求案内メール送信は一瞬で終る作業です。①は得意先件数が多い場合、１時間程度の作業時間が必要になります。

請求書ＰＤＦファイル作成は、「菓子メーカーくん」請求書印刷の印刷プレビュー画面で行います。ただ、ドットインパクトプリンタ印刷時のように、全件まとめて作成するということはできません。
請求書１件１件ファイル名を正しく付ける作業を行います。月末締などで件数が多い場合は、結構作業は力仕事になることも予想されます。ただ件数が多いと大変なのはこの作業だけです。
また、三菱食品や国分などで行っているＣＳＶ形式の請求書を作成している場合、その得意先は除外されます。これを除外した場合、殆んどの「菓子メーカーくん」ユーザーで１ヶ月の請求書件数が１００件に届かないことが判明しました。１００件に届かないということはその分、請求サイトの月額料金が少なくなります。請求書ＰＤＦファイル作成作業も１時間以上かからなくなることを意味します。

請求書PDF作成
得意先１件ずつ正しく名前を付けて作成する必要があります。

請求書ＰＤＦファイル作成の作業時間は、請求書の件数が多ければ多いほど時間はかかるわけですが、最初からある程度このくらいの作業時間が必要だということが分かっていれば気が楽です。
請求書ＰＤＦファイル作成作業は、月末締で件数が多い場合、結構力仕事になる場合が予想されます。その目安を以下の図にまとめましたのでご覧ください。

フォルダ構造
請求書PDF
年
締切日

ファイル名の付け方は、例えば、2023.07.20_104100というように締切日と得意先コードをアンダースコアでつなぎます。以下に詳細を示します。

アップロードの操作は１分程度で終了します。アップロードすると、アップロードした得意先の請求分が新たに見られるようになります。操作はこれだけです。楽です。
アップロード画面で、「ファイルの選択」ボタンをクリックします。

実際の請求先ＵＲＬは、マイクロソフトAzure（アジュール）クラウドを使用しますので、よりセキュリティは強化されます。更に、ＵＲＬの中に暗号を含めた形になりますので、安全性は増強されます。

２０日締の得意先請求書ＵＲＬをクリックして、サンプルを確認してみてください。

２５日締の得意先請求書ＵＲＬをクリックして、サンプルを確認してみてください。

月末締の得意先請求書ＵＲＬをクリックして、サンプルを確認してみてください。

請求案内メール送信画面は、ご覧の通り請求書印刷画面と殆んど変わらない画面です。このプログラムの役割は、請求書をWeb表示する準備ができた旨を得意先に知らせるための案内メールです。
請求書ＰＤＦファイルを一括して請求サイトにアップロードし、請求書が正しく配布されたことを確認した後、最後に、この請求案内メール送信を行います。通常はすべて選択をチェックして、全件を一括して送信します。
メール送信が正しく実行されたかのチェックは、「菓子メーカーくん」に登録された貴社のメールアドレスに、チェック用のメールが送信されています。それを見て確認作業を行います。

請求メール送信
通常、全件を一括して送信します。

メール本文の内容は、当該締切日の請求書ができた旨の報告と、Web請求書を表示するＵＲＬの貼り付けだけで構成されています。

得意先マスタ保守画面の基本情報タブに、１３番目の項目として「メールアドレス」を追加しました。得意先のメールアドレスはこちらから入力して登録します。

請求サイトをマイクロソフトのAzure（アジュール）クラウドに構築するには費用がかかります。
概要の第２項目で説明しておりますが、請求書郵送時コストは１通１００円が原価です。今回の請求サイト料金はできるだけ請求書郵送時コストを上回らないように設定を心掛けています。
しかし、ここに来て2023.11.13時点で、円相場が１ドル＝１５１円８０銭まで下落しております。
実際には、まだ請求サイトの月額料金は発生しておらず、開始は２０２４年１月からです。ということでしばらくの間様子を見た結果、以下のように価格を決定いたしました。

プログラムの場合、１つ作ればすべての得意先で共通に使えますが、中身はHTMLなので、得意先件数分だけHTMLを作成しなければなりません。そのような事情でこのような料金体系になっております。

請求サイトについてのお問合せ先を以下に示します。お問合せは原則メールでお願いいたします。急ぎの場合はＦＡＸをご使用ください。電話でのお問合せは極力避けるようにお願いいたします。緊急時の最後の手段として使用します。